4大キャリア(MNO)とMVNO数社をピックアップして具体的な選び方についてお伝えします。
ビジネス向けSIMの特徴については、「ビジネスSIMについて」のページに記載のとおりですが、では、実際にどの様に選ぶと良いかについて、ここではお伝えします。
1.会社規模(導入回線数/SIM契約数)で選ぶ
4大キャリアでは、それぞれビジネス向けサービスにも力を入れています。1回線からでも取り扱いがありますが、この場合、一般的にMVNOの方がメリットが高いです。一方、50回線以上まとめて導入するのであれば、大幅値引の適用を受けることが可能です。NTTドコモの5G ギガBizプランで一般提供価格から20%以上の割引、au(KDDI)のBiz5プランで70%以上の割引、ソフトバンクのかけ放題+50Gプランで50%以上の割引を受けることが可能です。但し、これらの回線数や割引率については、個別見積によります。見積タイミングなどにも左右されますので、あくまで参考程度という点と、そもそもビジネス向け一般提供価格が高めの設定であったりするので、割引率だけでの判断は危険ですが、50回線以上まとめて導入するケースで、営業担当者との商談が苦でなければ、見積依頼をおすすめします。
2.料金気にせず回線スピードで選ぶ
4大キャリアは、自社回線ということもあり、MVNOと比べると回線速度が早い傾向があります。料金を気にせず、インターネット利用の快適性を求めるのであれば、プラチナバンドが整備されているNTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンクでの契約が無難です。
上記、1.2.に該当する方は、まずは4大キャリアの法人窓口で見積依頼するところからはじめてみる事をおすすめします。
3.端末リースで選ぶ
SIMの利用にあたっては、既にお持ちのスマホ等を利用するか、SIMと合わせて新たにスマホを購入することが多いですが、ビジネス向けSIMサービスの場合、端末をリースするという選択肢があります。リースやレンタルというと予算がない場合に利用する様なネガティブなイメージを持っている方もいますが、リースやレンタルという仕組みは資金力がある大企業含め多く利用されています。つまり、メリットがあるということです。スマホの場合も、数多くのメリットがあるので、ここでは主要なものを紹介します。まず、予算管理がしやすいという点です。導入時はもちろん、故障時などランニングにおいても、支払金額がフラットになり、計画しやすくなります。次にメンテナンス性です。利用し続けていると、バッテリーなどが損耗してきますが、無償若しくは少額で交換対応してくれるケースが多いということです。この様に、長期且つ安定したオペレーションが重要なビジネスシーンにおいては、とても便利です。ワイモバイルをはじめ、リース/レンタル端末をSIMとセットで扱う通信事業者が何社かあるので、そちらでの検討をおすすめします。
4.料金と安心感で選ぶ
法人契約が可能なMVNOとしては、ワイモバイルやLINEMOがMNOのソフトバンク、UQmobileがMNOのau(KDDI)によって直営されています。これらのMVNOは、料金を下げつつも、実質的には自社回線(MNO運営回線)を利用していることや、資本基盤が一定水準以上であることから、安心感を得られやすい傾向があるので、おすすめです。
ahamo(NTTドコモ)やpovo2.0(au)も同種ですが、現時点では個人契約しか扱っていませんので、注意が必要です。
5.特定の目的に合わせたユニークなSIM利用
MVNOは各社ユニークなプランを展開しており、例えば、IoTコンサルティングが提供するロケットモバイル 神プランは月額490円で200kbpsと低速ながら容量無制限で利用可能で、低速で継続的な通信が必要なIoT機器などの利用に適したプランになっています。