ここではSIMカードの定義など基礎的な内容からお伝えしています。
SIMカードとは
スマホ、タブレット、モバイルWiFiなどをインターネットに接続するために利用するICチップがSIMカードです。目に見えるためこのSIMカードのことを物理SIMとも呼びます。なお、USIMというものもありますが、ここではSIMと同様のものとして説明します。また、この他、物理SIMを利用せずに、設定情報だけで利用出来るeSIMというものもあります。さらに機能別に、電話とデータ通信いずれも可能な通話SIMと、データ通信のみ利用可能なデータSIMに分類されます。
物理SIMのサイズ
物理SIMのサイズには、標準SIM、microSIM、nanoSIMなどのサイズがあり、多くの事業者では、これらどれにでも対応可能なマルチSIMという形態で提供しています。
eSIMの特徴
eSIMはeKYCというスマホを利用した本人確認と組み合わせることによって、最短で申込日当日からインターネットに接続出来るようになるというメリットがありますが、設定方法に少し癖があることと、誤って設定を消してしまった場合、再発行のための手続きや手数料がかかってしまうというデメリットがあります。この他、eSIMに対応している多くのスマホでは、物理SIMによる回線とeSIMによる回線、計2回線の併用が可能であり、1台のスマホで2回線運用出来るという特徴もあります。
通話SIMとデータSIM
インターネットなどのデータ通信に加えて、090/080/070などの電話番号が利用出来るのが通話SIMです。一方でデータ通信のみ利用出来るのがデータSIMです。電話利用出来ない分、データSIMの方が少し安い傾向があります。また、通話SIMの場合、標準でSMS(ショートメッセージサービス)が利用可能ですが、データSIMの場合は、SMSが利用出来るものと利用出来ないものに別れます。
様々なパターン
通話SIM
通話eSIM
データSIM(SMS利用可)
データeSIM(SMS利用可)
データSIM(SMS利用不可)
データeSIM(SMS利用不可)
MVNO/格安SIMカードとは
MVNOとは仮想移動体通信事業者のことをいい、4大キャリアといわれるNTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンク、楽天モバイルが運用する無線通信回線設備を利用して通信事業を行う事業者のことです。MVNOはこの様な設備を自社で保有しないことから、4大キャリアと比べ提供価格が安い傾向があります。このことから、格安SIMとも言われています。
ビジネス向けSIM
ビジネスにおいても電話やインターネットを利用するために、SIMを利用するケースは多いと思いますが、フリーランスの方、法人の方いずれも、ビジネス用途とはいえ、個人名義でSIMの利用契約している場合は、SIMの利用料の全額を損金計上することは一般的に認められていません。一方で、ビジネス向けSIMであれば、法人の方は法人名義で、フリーランスの方はみなし法人名義(屋号)で契約が可能です。損金計上出来るだけではなく、分別管理ができ、法人であればリスク分散にもなります。また、ビジネス向け専用窓口などで手厚いサポートがあったり、まとまった回線数の場合には、割引などもありますので、フリーランスや法人であればビジネス向けSIMの利用を検討すべきです。